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障害を理由に捨てられた子どもをゼロにする
私たちは、ケニアの子どもたちが家族と安心して暮らせる社会を作りたいという想いから始まりました。ケニアの田舎では、障害のある子どもに対する環境は過酷な状況にあります。障害に関する知識が乏しく、医者や医療従事者へのアクセスが限られているため、適切な診断やケアを受けることができません。障害のある子どもと暮らす家族も、どのようなケアや教育が必要かわからない状態にあります。
代表・三関理沙は、2014年にケニアに渡航。JICA海外協力隊で、田舎の児童相談所で、6歳のジョンに出会ったことから始まりました。祖母、父親、母親、兄弟2人の家族ですが、知的障害のあるジョンくんは家族から疎まれて、祖母が面倒を見てくれることはありませんでした。母親もジョンくんも、家庭内また近隣の中で孤立した生活を送っていました。一番近い特別支援学校は2-3時間かける必要があり、また空きがなかったため、ジョンくんは学校に通うこともなく、ただただ毎日家にいる生活でした。
私たちは、ケニアで取れる羊毛を使って、日頃の生活を豊かにしてくれる商品を一緒に作っています。マチャコス県マシーにおいて、現地NGOとの協働により、プロジェクトに参加してくれた障害のある子どもの家族に研修を提供しています。
ケニアの高地で取れる羊毛は、弾力性があり、耐久性に優れた羊毛です。お母さんたちが手作業で洗い、きれいにして、商品を作り上げています。
STORY
マチャコス県マシーで始めたプロジェクト。一番最初に参加してくれたのが、カロさんです。14歳娘のエレンさんと暮らしています。
エレンさんは小学校4年生まで近隣の学校に通っていましたが、集団生活をすることが難しくなり、学校を退学することになりました。「他の子どもとは違う」ということには気づいていたというお母さんのカロさん。
近所にする義理の姉さんたちに助けられながら、子育てをしていましたが、言語での会話が難しく、一人では自分のことができないエレンさんはずっと家にいることがしかできませんでした。10歳になって、近所の人から、「障害のある子どもが通える学校がある」というのを聞き、人づてに情報を得て、特別支援学校に行くためのアセスメントセンターに行きました。センターがある場所は、バイクに乗り、バスに乗り換え、さらに歩かないといけない場所にあり、初めてのエレンとの遠出はとても大変だったと話してくれました。カロさんが住む隣町に寄宿舎性の特別支援学校があるということで、その学校に行くことになりました。
しかし、寄宿舎制ということもあり、1学期(3か月)で約5万円がかかることがわかり、断念しました。カロさんと家族は、雇用されているわけではなくて、畑仕事や近所の日雇いの仕事(1日300-400円)の仕事をして暮らしていました。同地域では単純作業をフルタイムでしても月7000円程度の収入にしかなりません。そのような仕事すらあまりないので、必ず仕事が見つかるかもわかりません。
カロさんの場合は、家にエレンさんだけ置いて日雇いの仕事に行くことも多いですが、家に帰るといなくなってしまうことも多くあり、仕事を早退したり、遠くに買い物に行けないという状態にあります。
カロさんは当社の研修を受けて、羊毛の商品作りを担っています。お子さんや家族の都合で仕事を休んだり、早退することは月に何回でもできることにしています。グループによって、働く日や時間を変更したり、グループのみんなが相談して働きやすいように、環境整備をしています。
会社概要
会社名:株式会社Pamoja na Africa
住所:栃木県佐野市浅沼町4-6
設立年月日:2024年6月5日
代表取締役 三関理沙